救命処置


 

スポーツ現場でケガ、熱中症、貧血や不整脈で倒れる選手がいますが、まれに、意識の無い状態の選手も居ます。ここではその救命処置(Lifesaving)の方法について、ご説明いたします。

まずは、選手の意識障害を確認します。意識が無い時は、呼吸と脈拍をチェック。呼吸が無ければ気道確保をして、それでも呼吸が無いときは人工呼吸を行います。脈拍が無い時は、心臓マッサージも同時に行う必要があります。(心肺蘇生法)

 

意識の無い状態では、すぐに呼吸と脈拍を確認して下さい。また、同時に周囲の人の力も借り、救急車の要請や医師や看護師を探したりして下さい。人工呼吸と心臓マッサージは手当の要です。最近ではAED(自動体外式除細動器)も設置されている競技場が多くありますので、もしもの時のために、コーチやマネージャー、父兄の方は出来るだけこれらの基礎知識とその方法を知って頂きたいと思います。
ぜひ、勇気を持って手当をして下さいませ。
 

参考までに

救急隊が通報から現場に到着するまでにかかる時間は平均で約7分から8分かかり、救急救命士による最初の処置まで平均約12分かかります。

心肺の停止から1分以内に救命処置が行われれば95%が救命されます。3分以内の救命率は75%、5分経過の救命率は25%、8分経過すると救命の可能性は極めて低くなります。
救急隊の到着を待っていると助かる見込みが無くなってします。

 

消防署、日本赤十字医師会や自治体などで心肺蘇生法の講習会が受講できます。

 

AEDの使用方法:日本光電;  http://www.aed-life.com/information/use.html

 

下記イラストを参考にして下さい。