モラル・ライセンシング

トレーニングや仕事を頑張った後、ついつい自分にご褒美を与えたくなり必要以上に食べ過ぎたり、飲みすぎてしまったという経験をしたことある方は多いんではないでしょうか?

 

人にはトレーニングや仕事に限らず、何かしら努力をした感覚を得ると「悪い事をしやすくなる」という心理効果があります。

その名も『モラル・ライセンシング』

今回はこの効果についてご紹介します。

 

これは、良い行いや努力をすると

「こんなに頑張った自分は、多少悪い事をしても許されるんじゃないか」

と錯覚してしまう心理効果です。

 

下記は実際に実験で確認された例です。

  • ジムに行けば行くほど摂取カロリーが多くなりがち
  • 慈善活動をした後は不正に手を染めやすい
  • 募金をした後はポイ捨てをしやすくなる
  • エコな商品を買った人は、普通の商品を買った人に比べ嘘をつきやすい

 

トレーニングだけでなく慈善事業やボランティア、人助けをした際に生じやすい現象です。ちなみに当院の更衣室にもゴミが放置されていることが良くあります(泣)

 

モラル・ライセンシングは良い事をすると起こるのではなく、良い事をしたと思ってしまうと起こる心理効果です。

つまり努力や良い行いをやり慣れていない人に起こりやすい効果です。

 

対策としては、これらの行いが当たり前の事と思えるような習慣をつけることです。

そして「努力したな」「良い事したな」と思ったときは、自分の中のモラルが低下しているかもしれないと、気を引き締めてもらえればと思います。